Matsuura IT Proguramming Suppliers製作のWindows 10向けソフトウェア『工務店お助けにゃん』の紹介、並びにサポートページです。
動作環境
『工務店お助けにゃん』は、次の環境で動作します。
『工務店お助けにゃん』動作環境
オペレーティングシステム | Windows 10 Professional ( 推奨 ) / Windows 10 Home |
メモリ | 4GB以上 |
データストレージ(HDD/SSD) | 50MB以上の空き容量 |
その他必要なソフトウェア | Office2013以降またはMicrosoft365のWord / Excel / Access |
オンラインデータベース仕様(弊社提供のもの)
利用サービス | さくらのVPS for Windows Server |
オペレーティングシステム | Windows Server 2019 |
データベースソフト | SQL Server 2019 |
データベースは、上記オペレーティングシステムと上記データベースソフトの組み合わせであれば動作いたします。
自前の環境をご利用になりたい方はその旨お伝えください。
別途、インターネット事業者との契約などによるインターネット通信環境と、PCのインターネット通信のセットアップが必要です。
※当ソフトウェアの利点の一部が損なわれてしまいますが、スタンドアロンで動作するようにもできます。
このソフトウェアの生い立ち
とある工務店さんから、業務効率改善のために、Excelマクロの開発依頼がありました。
新進気鋭のその工務店さんは、しかし、増える建設依頼に伴いバックヤードの業務も増え、今いる人員では書類仕事・管理業務が回らなくなってきました。
小さな工務店さんなので、たくさんの同業者さん・親方さんたちに仕事を細分化して請け負ってもらい、建築業務に当たります。
一つの建築業務に、多いときでは50もの請負契約が必要になります。
請負契約ごとに、契約書や見積書のたたき台となる書類など、複数の書類が必要です。
1年に50軒ほどの建築業務をとりまとめるその工務店さんは、年間1000程度の請負契約が必要となり、そのために数千の書類を準備しなければなりません。
一般の小売業などであれば、見知った間柄では口約束で発注して、納品されたら領収証だけで済ませる、
といったこともできますが、ここをご覧になるような建設業者さんならばおわかりのように、
建築業法によって、請負契約なども業務内容などを明確にした契約書を1件1件きちんと交わさねばなりません。
Excelマクロ開発を受けたときは、Excelで同業者さん(以下、債権者さん)たちの情報を管理し、
手作業でのコピー&ペーストで契約書等を作成し、という状態だったので、
最初はExcelマクロでセルから情報を自動で契約書等の雛形にコピーする機能を作りました。
それだけでも、手作業でのコピー&ペーストよりは格段に楽だと喜んでもらえましたが…。
その次は、Excelでは、ある建築依頼とそれに紐づく請負契約が管理しにくかったり、
そもそもExcelの各列を把握している人でないと入力業務がしにくいとのことで、
業務全体をMicrosoft Accessで管理することにしました。
業務を上手に切り分けてデータベース化できるようにテーブルを設計し、
建築業務を1工事とし、それに紐づけて請負契約を管理できるようにし、あわせて債権者さんもテーブル化。
工事、契約、債権者を一元管理できるようになりました。
データベースソフトAccessにより、条件に合う工事や請負契約の抽出などもできるようになりました。
そこから更なる使い勝手と入力効率の向上、そして機能の柔軟性を持たせるために、
Wndows 10用ソフトウェアとして『工務店お助けにゃん』を作成しました。
猫の手も借りたい小さな工務店さんのお役に立てればと思っています。
手の空いた人が作業に当たれるよう、データベースをインターネット上に置く機能も加え、
誰かに入力作業などをテレワークでお願いできるようになりました。
ほぼ工務店さん専用のソフトウェアですが、シンプルな操作性と必要十分な機能を持たせています。
似たようなことにお困りの工務店さん、このソフトウェアを使ってみてくれませんか?
機能の概要
『工務店お助けにゃん』では、次のことができます。
メイン画面には、各種機能を呼び出すためのボタンが並んでいます。
a.工事管理 登録
建築工事の登録・管理ができます。
1つの工事に対して、管理用の番号のほか、名称、地域、住所、工事の開始・終了日、受注金額、材料費を入力できます。
工期のデータ、受注額や材料費などのデータも合わせてもたせることができ、他の工事も含めた工期の見える化や、工事ごと・地域別の損益や利益率の見える化ができます。
a-1.工事管理(編集・出力)>工事タブ
工事の一覧の工事タブでは、登録後の工事の情報を書き換え、更新することができます。
下方には、その工事に関連する契約が一覧表示されます。
『出力』ボタンを押すと、表示中の情報をExcelスプレッドシートにします。
a-2.工事管理(編集・出力)>工事管理一覧タブ
登録した工事は、工事管理一覧タブでまとめて表示できます。
このタブでも、工事一覧の下には選択中の工事に関連する契約一覧が表示されます。
『出力』ボタンを押すと、工事の一覧がExcelスプレッドシートとして出力されます。。
b.契約管理 登録
建築工事に紐づく契約を登録・管理できます。
ある建物の工事を受注したとして、小さな工務店さんはそれを細分化して、土木の事業者、基礎の事業者、外壁の事業者、等々に発注して、全体を管理しながら建築工事を進めていきますが、その発注1つ1つに契約が必要となります(建築業法による)。
当ソフトウェアでは、この請負契約に、契約相手となる事業者(当ソフトウェアでは『債権者』)を関連付けて登録でき、『契約』に紐づく『工事』『債権者』を参照して契約書などを自動で作成できます。
b-1.契約一覧(編集・出力)>契約タブ
登録済みの契約を表示し、編集・更新することができます。
b-1-1.契約書や発注書等の自動出力
このウィンドウの『契約書類などの出力』ボタンより、契約書・発注書などを出力することができます。
次の画像は、予め用意してある発注書の雛形ファイルに、登録した契約とそれに紐づく工事・債権者を参照し、
この契約用の発注書として自動的に作成された発注書の例です。
(件名の欄は工事の名称、発注先は債権者情報、摘要欄は契約の情報を参照しています。)
この雛形ファイルはMicrosoft Officeソフトウェア( Word / Excel )を使ってご自由に編集いただけます。
用意してある雛形ファイルの数だけ、この契約に関する書類一式が作成されます。
(例えば契約書と発注書の雛形が用意されていれば、この契約に関する契約書と発注書の2つのファイルが一度に作成されます。)
b-2.契約一覧(編集・出力)>契約一覧タブ
契約一覧タブでは、今までに登録した契約を一覧表示します。
『出力』ボタンを押すと、表示中の契約一覧がExcelスプレッドシートとして出力されます。
c.債権者管理
細分化した工事を発注する個人や事業者を『債権者』として登録・管理できます。
c-1.債権者管理(編集・出力)>債権者タブ
このタブでは、既に登録した債権者の情報を編集・更新できます。
下部には、この債権者に関連する契約が表示されます。
『出力』ボタンを押すと、表示中の情報がExcelスプレッドシートとして出力されます。
c-2.債権者管理(編集・出力)>債権者一覧タブ
このタブでは、債権者の一覧が表示され、選択中の債権者に関する契約が下部にリスト表示されます。
『出力』ボタンを押すと、債権者一覧がExcelスプレッドシートとして出力されます。
d.固定資産管理
建築用の車両や重機、建築機材などを登録・管理できます。
また、発注する工事内容により『債権者』に貸し出す場合なども、誰にどれだけの期間貸すのかなどを登録・管理できます。
d-1.資産管理(編集・出力)>資産タブ
このタブでは、既に登録した情報の編集・更新ができます。
『出力』ボタンを押すと、表示中の情報がExcelスプレッドシートとして出力されます。
d-2.資産管理(編集・出力)>資産管理一覧
このタブでは、既に登録した資産が一覧表示されます。
『出力』ボタンを押すと、資産一覧がExcelスプレッドシートとして出力されます。
e.各種データベースに対する条件検索・集計等の操作
地域別の工事リスト作成、地域別損益などを見える化し、決算の資料や事業計画づくりにお役立ていただけます。
e-1.地域ごとの受注金額合計
指定した期間内のすべての工事を地域別に集計し、受注金額、原価、粗利、粗利率を算出し、Excelスプレッドシートとして出力できます。
e-2.請負業者別請負金額合計
指定した期間内の契約を、債権者別に集計し請負金額総計を算出し、Excelスプレッドシートとして出力できます。
e-3.工事別経費(原価)管理票
指定した期間の工事それぞれに対して、受注金額、材料費、社内人件費、請負契約金額(外注費用)、利益、利益率を算出し、Excelスプレッドシートとして出力できます。
f.動作設定
Excelスプレッドシートや契約書等のファイル出力先、及び各種雛形(テンプレート)ファイルの参照先フォルダを設定変更できます。
体験版について(機能の詳細)
『工務店お助けにゃん』の機能を実際に体験していただくための体験版を用意いたしました。
登録可能な工事数の上限が30件となるなどの機能制限があります。
ソフトウェア料金をお支払いいただくことにより、制限が解除されるライセンスキーを発行いたします。
その際、体験版としてご使用いただいた際に登録いただいた工事等の情報はすべて引き継がれます。
当ソフトウェアにご興味をお持ちの方は、当ページ下部のお問い合わせのリンク先よりその旨を弊社にお伝え下さい。
商品価格
『工務店お助けにゃん』の希望価格は税抜き3,000,000円です。
これには次のものが含まれます。
- ソフトウェア本体 1ライセンス(2台のPCまで)
- ソフトウェアマニュアル
- 1年間のサポート(訪問によるサポートの場合は交通費等実費はご負担頂きます)
- 1年以内の無料バージョンアップ
- オンラインデータベースセットアップ
- リモートワークにかかるトラブルのサポート(1年間)
- Word / Excelでの雛形作成でのお困り事のサポート
以下のものは含まれず、有償でのサポートとなります。
- インターネット通信環境、およびその環境構築に関するサポート
- Excel / Word / Accessの使い方に関するサポート
- その他、PC環境のご相談など
今後の機能実装予定
- 工事ごと、請負契約ごとの労務状況管理機能
- 財務・経理データの管理機能、及び財務・経理ソフトウェアへのデータエクスポート機能
お問い合わせ
『工務店お助けにゃん』への購入前のご質問や体験版のお問い合わせ、購入後のサポートなどのご依頼は、こちらからみやだデザイン宛にお願いいたします。
また、お問い合わせ前に、よろしければ下記FAQもご一読ください。
よくある質問(FAQ)
1.何ができるソフトなんですか?
工務店さんが引き受けた建築案件(当ソフトウェアではこれを『工事』と呼んでいます)は、細分化されて土木や建築の事業者さんに割り振られ、いろんな事業者がそれぞれの専門の範囲で仕事をし、1つの建物ができあがっていきます。細分化した仕事を他の事業者に発注するときは、建築業法により依頼内容を明示化して外注契約・請負契約することなどが定められています。小さな工務店さんでは1つの工事を数十の『契約』に分け、それぞれに多くの書類を作って契約書を残すことが求められますが、そのような書類の作成を自動化できます。契約相手となる建築・土木の事業者さんや一人親方(当ソフトウェアでは『債権者』)に関してもデータベースに登録でき、契約の迅速なデータ化をサポートし、また雛形ファイルを活用して契約書を自動で作る機能もあるため、効率よくバックヤードの業務を進めていただけます。
本質的には建築業務管理用のデータベースソフトであり、工期・受注金額、支払った経費などから、工事ごとの損益計算、工事を受けた地域ごとの損益・利益率の計算、工期管理などにもご活用いただけます。
もしよろしければ、このソフトウェアの生い立ちについてもご一読ください。
2.Windows 7/8では動かないのですか?
Windows 10 Home / Professional向けのソフトです。
データ通信の安全性などの観点から、Window10 Professionalを推奨いたします。
また、Windows 7は2021年に公式のサポートが切れますし、Microsoft社はWindows 10を長くサポート対象にすることを表明しています。
業務にご利用になるPCには、当ソフトウェア如何によらずとも、Windows 7/8からWindows 10(できればProfessional版)に移行されるべきです(2020年11月現在)。
3.インターネット環境は必要ですか?
当ソフトウェアは、インターネット環境がない場合などにおいて、スタンドアロンPCでご利用いただくことも可能です。
インターネット環境をご用意頂き、当ソフトウェアのデータベースをオンラインデータベースとすることで、当ソフトウェアを使った業務を複数のPCから行えるようにし、複数人でのテレワークに切り替えることもできます。
4.実際に使ってみたいのですが。
ソフトウェアを実際に使っていただける体験版をご用意しています。
体験版ではソフトウェア名称のところに体験版である旨が表示されるほか、登録できる工事の数が30件までなどの制約が課されますが、全機能をご確認いただけるものとなっています。
5.どのような人にメリットが有るソフトですか?
想定しているユーザーさんは、地方の小さな工務店さんです。
ある建築案件に対して、馴染みの土木工事士さん、基礎工事の人、職人さん、ひとり親方さんなどに仕事を依頼して建設を進めなければならないような工務店さんは、その依頼(外注)ごとに契約書類などを用意せねばならず、バックヤードの業務だけでも膨大になりがちです。
そのような小さな工務店さんの業務を自動化し、業務効率を改善することを主眼に開発されたソフトウェアです。
今後も、業務効率改善のためのアップデートを予定しています。
建設を1社でやってしまえるような大きな建設会社さんには不要なソフトかと存じます(当ソフトウェアの売りである書類自動生成機能が生きないため)。
用語の説明
データベース
検索、蓄積、編集などがしやすいように複数のデータを管理できるようにする仕組み、またそれを実現したソフトウェアを指す。
当ソフトウェアでは、建築業に関わる大本の『工事』、工事を細分化して他者に発注する『契約』、細分化した工事を引き受けてもらう『債権者』にわけて、それぞれを関連付けながらデータを保存し、また工期や金額の管理を可能としている。
テーブル
データベースにおいて、共通の要素を持つデータをまとめたもの。またその枠組み。
当ソフトウェアでは、『工事』『契約』『債権者』『資産』のテーブルで、建設業に関わる他者とのやりとりを管理できるようにしている。
業務用ソフトウェアでは、マスタ、という言い方がなされる場合がある(工事マスタ、契約マスタ、など)。